パラフィン
重油を精製して作られる。
分子の重さと炭化水素の連鎖のタイプによって、融点が決まる。
最も一般的に使われるのは、大体融点54〜60℃あたりのパラフィンで、これだと希望通りに調整できる。
| 融点 |
用 途 |
| 51〜53℃ |
コンテイナーキャンドル(容器に入ったキャンドル)。
固形ワックスをやわらかくする。クラフト。
|
| 57℃ |
テイパー(先細りのキャンドル)。ブレンド。クラフト。 |
| 62℃ |
一般的なキャンドル。ピラー(円柱のキャンドル)等。 |
| 68℃ |
つや出し。オーバーディッピング(溶かしたロウにさっと浸す)。 |
| 73℃ |
融点が低くやわらかいワックスを硬くするためブレンドする。 |
パラフィンの弱点をカバーしたり、特別な属性を与えるため、ステアリン酸やバイバー等と共に使われる。
ビーズワックス(蜜蝋、蜂ろう)
ワックスの語源は、ラテン語で蜜蝋のこと。
働き蜂は、腹部にある4対のろう腺から、ろう片を分泌し、そのウロコのようなろう片を足で抜いて口で加工し、巣を作る。
ハチミツを採った後のミツバチの巣を精製したものを蜜蝋という。
ほとんどすすが出ず、ゆっくり燃焼する。 粘着性がある。
融点 62〜65℃
型キャンドルを作る際、77〜82℃でそそぎ、ゆっくり固める。 あまり収縮しない。
エジプトを起点に、古来よりアピセラピー (ミツバチの生産物による療法) が取り入れられ、その薬効から、ミツバチは神聖視され霊性をもつものとされていた。
蜜ろうそくは、キリスト教会の発展の時期に、多く用いられ、蜜蝋は、聖母から生まれたイエス・キリスト
(蜜蝋が働きバチ(雌)から生まれるように) の身体を象徴し、芯はイエス・キリストの魂を、炎は神の神性を象徴しているとされる。
ふたたび、ラー(太陽神)は涙を流した。
彼の目から水が地に落ち、一匹のハチとなった。
ハチがつくられたとき、その仕事はあらゆる植物の
花々(で、働くこと)だった。
それがどうして、蜜ろうができたのか。
どうしてハチミツができたのか。
彼(ラー)の涙から。
(紀元前300年代のエジプトのパピルス)
木ろう(櫨ろう)
はぜの実から獲れる。
融点 50〜56℃
はぜはウルシ科ウルシ属の落葉高木。
秋になると、炎が立つように赤く色づき、その紅葉の美しさから、黄櫨紅葉(はじもみじ)という襲(かさね)の色目もある。
黄色いはぜ実の収穫は冬の寒い時期。 かぶれるし、木は高いし。
木ろうで作られる和蝋燭は、職人の熟練の手技によるもの。
植物性のすすなのでとれやすい。 ゆっくり燃焼する。炎は風に強く消えにくい。
風がなくても上下に揺らぎ 「生きた炎」 とも言われる。
西洋において、キリスト教会で蜜ろうそくが使われたように、日本においては、寺院で和ろうそくが用いられた。 現在でもその風習は残っている。
仏教では、一般的に、和ろうそくの炎は如来の知恵を象徴する。
ベイベリー(シロヤマモモ)
ヤマモモ科の低木ベイベリーの実から獲れる。
実を水でぐつぐつ煮ると、ワックス成分が表面に浮く。 そのまま冷まして固まらせる。
セージグリーン。 気持ちのよい樹脂の香りがする。
硬くてもろい。 融点 43−48℃
鯨ろう(げいろう)
現在では捕鯨禁止だが、マッコウクジラの頭から獲れる白色半透明のろう。
このろうはクジラにとって重要な役割を果たす。
明るくクリーンな光。
融点 42−50℃
獣脂
牛、羊、ヤギの腎臓の周りの硬い脂肪。
ワックスではないが、古代から使われていた。
すすや悪臭があるのと、やわらかいので、曲がったり垂れたりする。
ソイワックス
最近ポピュラーになったワックス。 エッセンシャルオイルの溶解度が パラフィンより高いのでアロマキャンドルによく用いられる。
水素化合処理した大豆をベースに 植物オイルとのブレンドによりつくられる。
パラフィンより クリーンで燃焼時間も長いと言われているが 科学的実証はない。
ジェル
グラスなどに入ったゼリーのようなキャンドルを作る。
ジェルは、約5%のジェラント(植物から化学的に引き出した樹脂) と95%のミネラルオイルからなる。
「Essentially CANDLES」 Dr.Robert S.McDaniel & Katherine
J. McDaniel 参考
パラフィン、ソイワックス、ジェルにつては要旨引用
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