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今さら聞けない精油って何?(2)‐植物は語る 葉で花で全身で‐ 2007.4.18
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ホメオスタシス(以下ホメオ) 精油は、植物の分泌細胞で合成されます。
分泌構造には、密腺、芳香腺、粘液腺、分泌毛などの植物体外に分泌(外分泌)されるものと、油嚢(袋状)、樹脂道(筒状)、油細胞など、分泌細胞の中や分泌細胞の近くに貯蔵(内分泌)されるものとがあります。
名前が示すとおり、"油" ではあるのですが、私たちが見知っている油脂とは異なります。
精油は揮発しますが、油脂は揮発しないでしょう?
それに精油には様々な香りがあります。200〜300種以上の化学物質を含んでいて、それが凝縮して採りだされているのですから、人に影響を与えないわけがありません。

ネロリ 植物は、どの部分で精油を作り出すのでしょう。

ジャスミン 精油の大部分は、採油される部位で作られると考えれば、わかりやすくないかしら。

ホメオ そうですね。植物によって様々ですから。
また同じ植物でも部位によって、芳香分子の種類が異なります。
順番にみていきましょう。
まず、はじまりは、種子から。種子内には幼植物である胚があり、なかには分泌構造をもつものもあります。
種子の精油には、よく使われるものとしてキャロットシードがあります。
次に、種子からまっ先に顔をだすのは、根です。
それから茎。茎が二次成長(二次肥大)を遂げれば樹木となります。
根の精油にベチバー、根茎の精油にジンジャーがあります。

樹木は、樹皮と材にわけると、まず、樹皮部分に精油を作り出す細胞が多く含まれています。樹皮に切り傷を付けて採取する精油の代表的なものがフランキンセンス(乳香)です。
樹皮は傷つけられてもいずれ修復します。

余談になりますが、天然ゴムもゴムの木から同じような方法で採取されます。だけど、考えてみてください。もし、皆さんが皮膚に切り傷を付けられて血液を採られたとして、やがて傷は治るでしょうが、これを何回も繰り返されたらどうですか。
ゴムの木にとっても相当なストレスがかかっています。ゴムの樹液はアレルゲン(抗原)となる生体防御タンパク質でいっぱいです。これがゴム手袋などに残存してラテックス・アレルギーを引き起こします。
そこでストレスに抵抗するための遺伝子を導入したりということになるのでしょうが、
そこのところは専門家にお譲りしましょう。


さて、材の方ですが、材の中心部分を心材(赤身)といいます。周辺部を辺材(白太)といい、樹木は内から外に向かって成長していきます。
そして貯蔵された精油は細胞の寿命が尽きた心材部分に多く含まれています。

ベチバー という事は、精油は樹木の生体を維持するためのものでもあるのでしょうね。

ジャスミン 香りはどんな意味をもつのかしら。、木が斧で伐られたとしたら、中心に近づくほど致命的になるわけでしょう。
きっと、「殺られた!」という感じで外界に発信しているのね。

ジュニパー では、それが人にとって快い香りなのは、どういうわけなの。
木が断末魔の叫びをあげているというのに。

アブソリュート 伐られたいってことなのかなあ。

パチュリ うーん、もしかすると一理あるかも。
原生林を除き、一般的な森では、古い木を伐ってコントロールすることが必要らしいよ。ひどいにおいだったら伐ってもらえないからなあ。
これも森と人との共生から生まれたものなのかもしれない。

ネロリ 怪しげな説をまことしやかに語るのはよしてちょうだい。

ホメオ 本当に不思議ですね。
興味はつきないでしょうが、次に進めましょう。

根は地上の植物体を支え、水や養分を地上へと運びます。人間でいうと、口、消化器にあたります。
茎、樹木は植物体を支え、水分や養分を全体にいきわたらせます。人間でいうと、筋肉、循環器系の役割をします。
それから、茎の先端で葉が作られ、やがて時を得て、花が作られ、実がなります。

葉の大きな役割は、光合成により二酸化炭素と水(無機物)から栄養分(有機物)と酸素を作り出すことです。まるで魔法ですね。
また、呼吸と水分の蒸散を行います。これは人間でいうと呼吸器、泌尿器にあたります。
さらに、冬芽を外気や虫などから護るナイトの役目も担っています。
葉は分泌毛や樹脂道、油嚢、油細胞などの分泌構造をもっています。

花は植物にとっての生殖器で、一般に、がく片や花弁の表面全体から精油を分泌し、フェロモンのような働きかけをします。

実はめしべの子房が発達したもの。めしべは葉が変形してできたものです。ですから、果皮は、葉と同じように分泌毛や油嚢などの分泌構造をもっています。

精油は、人間に対しても、それぞれの役割に呼応するようなところに作用をもたらすことが多いので、参考にしてください。

ちなみにパチュリとベチバーは葉の精油、ジャスミンとネロリは花の精油、ジュニパーは実の精油です。

参考) 「AAJ会報 No.20〜23」 日本アロマテラピー協会

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